スペシャルティコーヒーとは?最近よく聞くけどどんなコーヒー?

スペシャルティコーヒーとは

コーヒー専門店などで見かける「スペシャルティコーヒー」。最近よく見かけるけど、実はよくわからない…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は「スペシャルティコーヒー」について説明いたします。

スペシャルティコーヒーとは?

スペシャルティコーヒーは、高品質で特別な風味と特性を持つコーヒー豆のこと。

その生産過程や品質管理において高い基準を持ち、通常は熟練したコーヒー生産者や焙煎士によって取り扱われます。

スペシャルティコーヒーは、高度な栽培技術、良好な土壌、適切な気候条件、手摘みの収穫、そして厳格な品質管理プロセスによって生産されます。

また、焙煎プロセスも非常に重要であり、焙煎士は豆の風味プロファイルを最大限に引き出すために慎重に焙煎を行います。

スペシャルティコーヒーは一般的に、豊かな風味や芳香、複雑な味わいを持ち、コーヒー愛好家や専門家によって高く評価されます。その品質や風味に対する高い基準により、価格も通常は一般的なコーヒーよりも高くなります。

スペシャルティコーヒーの定義

スペシャルティコーヒーは、実は、はっきりとした世界共通の定義はありません。アメリカやヨーロッパなど、世界中に「スペシャルティコーヒー協会」があり、それぞれが定義を決めています。

日本では「日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)」という団体が、スペシャルティコーヒーをこのように定義しています。

消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること。

風味の素晴らしいコーヒーの美味しさとは、際立つ印象的な風味特性があり、爽やかな明るい酸味特性があり、持続するコーヒー感が甘さの感覚で消えていくこと。

カップの中の風味が素晴らしい美味しさであるためには、コーヒーの豆(種子)からカップまでの総ての段階において一貫した体制・工程・品質管理が徹底していることが必須である。(From seed to cup

具体的には、生産国においての栽培管理、収穫、生産処理、選別そして品質管理が適正になされ、欠点豆の混入が極めて少ない生豆であること。
そして、適切な輸送と保管により、劣化のない状態で焙煎されて、欠点豆の混入が見られない焙煎豆であること。
さらに、適切な抽出がなされ、カップに生産地の特徴的な素晴らしい風味特性が表現されることが求められる。

日本スペシャルティコーヒー協会は、生産国から消費国にいたるコーヒー産業全体の永続的発展に寄与するものとし、スペシャルティコーヒーの要件として、サステナビリティとトレイサビリティの観念は重要なものと考える。

https://scaj.org/about/specialty-coffee

スペシャルティコーヒーは世界で流通してる珈琲豆の5〜7%

「スペシャルティコーヒー」と名乗れるのは、カッピング評価基準にて80点以上である必要があります。これは世界のコーヒー豆の流通量のたった5〜7%しかありません。

&CRAFT COFFEE で取り扱っているKARANA CRAFT(カラナクラフト)は、このスペシャルティコーヒーのランクに位置しています。

「カッピング」とは

コーヒーの品質を評価するための専門的な試飲プロセス。通常、カッピングはコーヒーの生産者、焙煎士、コーヒー関連の専門家などによって行われます。

From seed to cup って何?

SCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)が定義している中の一つとして、From seed to cup があります。

From seed to cup とは、コーヒーが種からカップに至るまでの全プロセスを指す表現です。

1:栽培 (Growing)

  • 種まき (Planting): コーヒー豆の種をまく。
  • 苗育成 (Seedling Stage): 種から発芽した苗を育てる。
  • 成熟 (Maturing): コーヒーの木が成長し、実がなるまでの数年間を経る。

2:収穫 (Harvesting)

  • コーヒーの実(チェリー)が熟したら手作業や機械で収穫される。

3:加工 (Processing)

  • 果肉除去 (Pulping): チェリーからコーヒー豆を取り出す。
  • 発酵 (Fermentation): 豆の表面から残った果肉を取り除くために発酵させる。
  • 乾燥 (Drying): 豆を乾燥させる。

4:精製 (Milling)

  • 脱殻 (Hulling): 乾燥した豆から外皮を取り除く。
  • 分類 (Polishing & Grading): 豆を品質やサイズで分類する。

5:輸送 (Exporting)

  • コーヒー豆を消費国に輸出する。

6:焙煎 (Roasting)

  • 消費国でコーヒー豆を焙煎し、風味を引き出す。

7:挽く (Grinding)

  • 焙煎された豆を必要な粒度に挽く。

8:抽出 (Brewing)

  • 挽いたコーヒーを使ってコーヒーを淹れる。

この一連の過程を経て、コーヒーは消費者のカップに届きます。このプロセス全体にわたって、品質管理と持続可能性の確保が重要とされています。

いかがでしたか?&CRAFT COFFEE で販売しているKARANA CRAFT(カラナクラフト)は、ご自宅で気軽にスペシャルティコーヒーをお楽しみいただけるDrip Bagタイプです。ぜひ試してみてくださいね。