コーヒーのはじまりの物語~エチオピアの山羊飼い少年と不思議な赤い実~

コーヒーのはじまりの物語については、伝説のような言い伝えがいくつか残されています。その中の一つがとても面白いのでご紹介します!

エチオピアのカルディ少年と彼の山羊

コーヒーのはじまりの物語、起源について、最も有名な伝説は、ウィリアム・H・ユーカスの著書『オール・アバウト・コーヒー(ALL ABOUT COFFEE』に記述のある「山羊飼いカルディの伝説」です。

伝説の起源は9世紀に遡ります。場所は、アラビア半島に程近いアフリカ大陸にあるエチオピアのカッファ地方

この「カッファ」と聞いてピンとくる方もいると思いますが、Coffee(英語)CAFE(フランス語)コーヒー(日本語)は、すべてこの「カッファ」地方に由来します。

カッファ地方が原産地のコーヒー豆

アラビア半島とアフリカ大陸が出会うエチオピア。このエチオピア高原のカッファ地方が原産地とされているコーヒー豆「コフィア・アラビカ(Coffea Arabica」は、アラビカ種という品種名で知られています。

エチオピアのカッファ地方で山羊飼いをしていたカルディ少年。ある日、彼の山羊が赤い実を食べたあと、非常に活発になり、夜も眠らずに飛び跳ねているのを見つけました。いったいどういうことなのか?

食べると活発になる?不思議な赤い実

カルディ少年はこの赤い実を自分でも試してみたところ、山羊と同じように活発に元気になったと感じたそうです。

そこでカルディ少年はこの”不思議な赤い実”のことを、近くの僧院の僧侶に報告しました。僧侶たちは最初、このベリーを怪しみましたが、後に煮出して飲むことで夜の祈りの際に眠気を防ぐのに役立つことに気付きました。

その後、”不思議な赤い実”の効能は「眠気に打ち勝つ秘薬」としてたちまち他の修道院でも噂になり、それが徐々にアラビア半島に広がりました。

この「眠気に打ち勝つ秘薬」の赤い実が、私たちが愛してやまないコーヒーの実だったんですね。

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